2012年2月25日 (土)

完成!・岡崎倫典プロジェクト

年末の記事では「2012年正月明けには・・・」なんて書いてたくせに、時は流れて旧暦の正月もとっくに過ぎた2月末。この記事を楽しみに待って頂いている読者のかたから催促のご連絡を頂いていたり頂いてなかったりするのですが、とにかくギターは無事に完成し、型番も「M-177Ry」に決まりました! 製品写真をド〜ン! ↓
M177ry_web

広告用に撮影したイメージショットもバ〜ン! ↓
Rynten3

上の2つの画像、ファイル変換時の特性上若干赤みがかって見えてしまうかもしれませんが、なんとも美しいギターに仕上がっていることは間違いございません。
あえて言おう、モーリスの最高傑作であると!

ま、見た目の美しさは写真でも伝わると思うのですが、やはり楽器は良い音が鳴ってナンボ。実際に岡崎倫典さんにご来社いただき、現物を弾いてみてもらいました。

Img_0641

この日は広告用の写真撮影も兼ねて試奏していただいており、当社ビルの地下一階に新設されたイベントスペース『M’s space』を撮影スタジオとして使用し、以下の写真のような状況で弾いていただいております。

Img_0645

で、倫典さん曰く「(噛みしめるように)・・・いい仕上がりだねぇ」とのこと。
ご満足いただけたようです。下の写真の表情からも倫典さんの満足度が伝わるのではないでしょうか。

Rynten2_2

そしてそして、今年も4月7日に開催予定のFingerPicking Day 2012に倫典さんがゲストプレイヤーとして参戦して頂けることになりました!
もちろん今回作成したギター:M-177Ry を使用して頂く予定です。そのサウンドを是非とも会場に来て「生」で感じとってください!! (T)

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2011年12月28日 (水)

佳境・岡崎倫典プロジェクト

さて冬本番。空気も乾燥してきてお肌のケアが大変な時期ですが、ギターにとっても乾燥のし過ぎで悪影響の出る季節です。ギターのケアも忘れずに、せっかくですから弦も交換して奇麗な状態で新年を迎えさせてあげましょう。

夏から始まった岡崎倫典プロジェクトも塗装と最終調整の段階にさしかかってきました。
まずは乾燥中の状態がこちら↓
Dsc02065 Dsc02068

見てのとおり、指板とブリッジの部分には塗装が載ってはまずいのでマスキングしてあります。
やはり塗装すると美しい木目がより美しく浮き上がってきます。何度かの塗装〜乾燥の工程を繰り返すことにより輝きが増してゆきます。
Dsc02066 Dsc02071

上の写真を撮影しているさなか、私の携帯電話に着信。なんと相手は岡崎倫典さん!

「今ちょうど長野県内にいるんだけど、工場にお邪魔していいかなぁ?」

急遽、モーリス工場は「倫典さん接待モード」です(笑)。

やはり倫典さんといえども、ご自分のギターの完成を待ちきれないみたいです。
倫典さんのギターに対する愛情の“現れ”ですね。そんな気持ちに応えるべくルシアー:森中も、これからの倫典さんのギター人生を共に歩んでいただくギターを作成するつもりで挑んでおります。

・・・で、小一時間後、倫典さん到着!

さっそく塗装〜乾燥を繰り返す工程にはいっている「倫典モデル」と御対面。

Dsc02156 Dsc02153

塗装が溶けてしまうのではないかと思うくらい熱い視線でじっくり見ていただきました。そして一言「いいねぇ。」

ルシアーの森中に代わり保苅製造部長がこれまでの作業経過と、これからの作業予定を説明させていただきました。

Dsc02163

話を聞く倫典さんも真剣そのものです。

その後、倫典さんは満足げに工場をあとにして東京に帰られていきました。

お忙しいツアーの最中でもモーリスギターを気にかけていただき、我々としても嬉しい限りです。

そして、2012年正月明けには倫典モデルが完成する予定です。
次回の記事で、完成品の画像をお見せ出来ることと思います。

引き続き、乞うご期待!!

(T)

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2011年12月 2日 (金)

続々・岡崎倫典プロジェクト

あっ!・・・・・と言う間に師走ですね。

モーリス「岡崎倫典プロジェクト」も佳境を迎えております。
モーリスが誇るマスタールシアー:森中 巧より送られてきた写真をご覧あれ。

Dsc00064 Dsc00062

前回までに出来上がった表甲・裏甲・側板を貼り合わせてボディらしく組み上げます。

Dsc00065 Dsc00066

↑ 無駄な部分を削ぎ落とし、バインディングを埋め込む溝を施します。

で、メイプル材のバインディングと、メキシコ貝の装飾をボディとヘッド部分に施したのがコチラ ↓
Dsc00075

俄然、ギターらしい形になってきましたねぇ。

Dsc00079 Dsc00080

↑ トラスロッドを埋め込みぃの(左)、フィンガーボードを載せぇの(右)。

で、フィンガーボードの12フレット部分には・・・↓
Dsc02143

倫典さん直筆のサインからスキャンして起こしたホワイトパールのインレイ!
これぞシグネチャーモデルの醍醐味ですね。
ギタリストなら一生に1本は自分の名前入りのギターを造ってみたいものです。

フレットを打ち込むとこんな感じ ↓
Dsc00087

以上、なんだかクックパッドに掲載されてそうなレシピ風になってしまいましたが、次回はついに塗装工程に入ります。ギターが輝きを放ちます! 乞うご期待!!

(T)

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2011年11月14日 (月)

続・岡崎倫典プロジェクト

11月も中旬に入り、本格的な冬に向かって一歩一歩近づいている今日この頃、読者の皆様におかれまして如何おすごしかどうかに関わらず、モーリス・岡崎倫典プロジェクトは進行しております。

モーリスが誇る看板ルシアー:森中 巧から送られてきた写真を以下に張り付けます。

Dsc00024

見ての通り、スプルース単板の表甲と、マダガスカルローズウッド単板の裏甲がそれっぽい形に。

Dsc00028

こちら↑は予備も含めて4個造られたブリッジパーツ。
前回の写真とあまり変わらないぢゃないか!」って? いやいや、よく見てください。ブリッジサドル用の溝が彫られてます。前回の記事でも触れましたが、実はこれが難題だったんです。

サドル用の溝は塗装完了後に彫らなければならないので、慎重に作業をしないと塗装を傷つけてしまう可能性が高いのです。弦の振動をダイレクトに受け、ボディに伝える大事なパーツの一つですので、繊細な作業が必要になります。

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マダガスカルローズウッド単板の胴板(サイド)にもスプルース材で造られた蛇腹が取り付けられ、表甲と裏甲を取り付ける準備万端。

続きまして、ネック表と裏はこんな↓感じに・・・

Dsc00053_2 Dsc00055

で、一番最初の画像の「それっぽい形」になった表甲&裏甲に力木(ブレイシング)を施します。

Dsc00056 Dsc00057

ルシアー:森中お得意のXブレイシングに格子型のラティスブレイシングを組み合わせる必殺技が表甲に施されております。

表甲(左)の画像をクリックして拡大していただくと判りやすいですが、「X」と「ラティス」がお互いに干渉し合わないように、交差しながらも接触していないのが見て取れます。これを建築用語で「スカラップ構造」と言うそうです。

で、下の画像が職人ならではの作業「削り」を施したもの。上の写真と見比べてみてくださいネ。

Dsc00060 Dsc00061

素材の強度や音響特性を考慮し、微妙なバランス感覚をもって無駄な部分を削ぎ落としたものです。これは機械には出来ない、まさに「匠の技」です。ルシアーの経験と感性がモノを言います。

この「削り」は「スキャロップ」と言いますが、先述の「スカラップ」と響きが似ていますね。それもそのはず、両方とも英単語にすると「SCALLOP」、同じなんです。紛らわしいですね。ちなみに映画業界では「カメラ」と「キャメラ」を区別するそうです。へぇ〜。

使えないマメ知識はこのくらいにして、次回はよりギターらしい形に組み上がります。実はもう次回用の画像は上がってきていたりするのですが、そのへんは出し惜しみしつつ、To Be Continued...ってことで。

(T)

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2011年10月 6日 (木)

順調!岡崎倫典プロジェクト

急に涼しくなったり、温かくなったり、季節の変化に身体がついていきません(鼻水)。皆さんもお身体にお気をつけ下さい。

我々の体調に関係なく、先日始動した「岡崎倫典さんモデル」の制作は、モーリスが誇る日本屈指のルシアー:森中 巧 の手により着々と進んでおります。

M147ry_top

以下、カタチになってきたギターのパーツを写真でご紹介。

M147ry_back

↑ 派手な木目のマダガスカルローズウッド単板の裏甲。

未塗装の状態でこの木目! モーリス得意の美しいクリア塗装を施せば高級感がグッと出てくることでしょう。想像するだけでも眩しいです。

M147ry_side

↑ 続いて、同じくマダガスカルローズウッド単板の胴板(サイド)。
ギターらしい形状になってきました!

M147ry_sh

↑ こちらは表甲のサウンドホール部分。
美しい装飾です。こちらもクリア塗装で輝きを増すことでしょう。

M147ry_br

↑ エボニー材のブリッジ。

森中作品では初となるツヤ有り塗装のブリッジです。これが意外と難題らしく、塗装するべき部分と塗ってはいけない部分の塗り分けや、塗装後に加工しなければいけない部分も有り、作業中に塗装が割れたりする危険もあります。ですので、予備も含めて4個を同時に用意して岡崎倫典さんモデルに挑んでおります。
この写真の状態からサドル用の溝を彫っていくわけです。

以上、ご覧のとおり各パーツが着々と準備できつつあり、ここからの組上げがルシアー:森中のウデの見せ所になるわけですね。

今後のレポートもお楽しみに!!

(T)


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2011年9月 2日 (金)

始動!岡崎倫典プロジェクト 〜後編〜

さあ、前編に続き、いよいよ日本を代表するフィンガーピッキング・ギタリスト:岡崎倫典さんと、モーリスギターが誇る日本を代表するルシアーの一人:森中巧との対決の模様をお伝えいたします。

<ボディ材選抜バトル>

ルシアーメイドのモーリスギターというとステファン・ベネットさんや打田十紀夫さん、南澤大介さんの愛用で知られる Sシリーズ の印象が強いのですが、今回は倫典さんの希望でドレッドノート・スタイル、モーリスのシリーズ名で言えば Mシリーズでのお仕立てです。

トップ材選び・・・

Dsc01710

写真、左が倫典さん、右がルシアー森中、仲裁役として前編にて工場案内をしていただいた保苅製造部長が間に入ります。現場の緊張感が伝わりますでしょうか?

モーリスに大量にストックされているトップ材の中からシトカスプルースやイングルマンスプルース、エゾマツの厳選した材から、倫典さんのサウンドの好みと、それぞれの材の持つ特性をすりあわせて最もマッチするものを選びます。

正直、素材の段階の板を見ただけで完成したギターのサウンドを想像するのは不可能に近い作業ですが、そこはベテランルシアーの経験と勘がものをいいます。

熟考した結果、トップ材はヌケの良い音響特性を重視し、北海道産のエゾマツに決定。

続いて、サイド&バック材選び・・・

トップ材として選ばれたエゾマツ材との相性や、個体別の音響特性(同種類の材でも個体差が大いにある)を検証し、倫典さんの好みのサウンドになるよう組み合わせます。やはりここでもルシアー森中の経験と勘に頼ることになります。

木目の美しさも大事ですね。

Dsc01708

今回もモーリスが大量に保管するサイド&バック材の中から厳選されたものを並べ、より倫典さんの好みに合うものを選びます。

で、選ばれたのは木目も美しいマダガスカル・ローズウッド。

これでエゾマツ+マダガスカル・ローズウッドによるボディに確定。

<ネック>

ボディ材が決まれば、当然次はギターの心臓部であるネック。

厳選されたマホガニー材を選択するまではスムースに決まりましたが、問題はスケール(弦長)とシェイプ(握り心地)の調整です。

見た目には判りづらい部分ですが、引き心地にダイレクトに関わる部分なので、倫典さんの要求も精細なものになってきます。

まずは既存のモデルのネックシェイプを弾き比べてより好みに合う形状を探ります。

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通常モーリスではドレッドノートボディのギターには、652mm(ロングスケール)の弦長を採用し、より小さいOOO(トリプルオー)ボディのギターには630mm(ミディアムスケール)を採用しています。

倫典さんの好みの引き心地と音響特性とを考慮して今回のギターに採用する弦長は、645mm! ミディアムロングスケールとでも呼びましょうか。なかなかの挑戦的なスケール選択です。ルシアーの腕が試されます。

<装飾>

サウンド面にはあまり関係ない部分ですが、ギターを長く愛していただくには見た目の美しさも大切です。

Dsc01723
<口輪のデザイン選び>

Dsc01725
<ボディバインディング選び>

上記の“戦い”以外にもペグ/塗装/フレット/指板/ポジションマークなど、細かい仕様を決めていかないとギターは制作できません。

もちろん事細かに仕様を決定しましたが、そのへんは今後の制作過程をこのブログでもレポートしていきますのでお楽しみに!

(T)

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2011年8月24日 (水)

始動!岡崎倫典プロジェクト 〜前編〜

今年4月に盛況のうちに閉幕したFingerPicking Day 2011。震災の影響が色濃い中、来場していただいたお客様や出演者、及び各方面のご協力のもと、良いイベントを行わせていただいたと自負しております。

そのFPDに審査員及びゲストギタリストとして初参戦していただき、新しいパワーを注ぎ込んでいただいたのが日本を代表するフィンガースタイル・ギタリスト:岡崎倫典さん。過去のFPDのアンケートでも「倫典さんをゲストに!」という声を多数頂いておりまして、弊社としても倫典さんの出演を熱望していたのですが、スケジュール等の都合で何度か断念。そして今年、ようやく実現したんです。

Fpd_guestsession

倫典さんご自身も、初めてのFPDを満喫していただきまして「楽しかったヨ!」とビール片手に声をかけていただきました(笑)。弊社としては来年以降のFPDにも是非参加していただきたいと思っております。

で、気を良くしていただいた倫典さん、話の流れで「モーリスでオリジナルモデルのギターを造ろう!」と英断してただきましたぁ!

長年、第一線でプレイを続けている倫典さん。ギターへのコダワリもそれ相当です。
とは言っても、細かいスペックがどーのこーのというのではなく、理想のギターサウンドのビジョンを明確に持っていらっしゃいます。ご自身のプレイスタイルに対するコダワリと言った感じですね。

そのコダワリを如何にモーリスで具現化するか、それが我々に与えられた課題です。

とにもかくにも、倫典さんと、モーリスが誇るルシアー:“ゴッドハンド”森中氏とを直接対決させるしかございません!

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【 若く見えますが、その技術は既にベテランルシアーの域。モーリスが誇るルシアー:森中“ゴットハンド”巧 】

そして8月22日(月曜日)長野県松本市のモーリス工場にて「日本を代表するプロギタリスト vs 日本を代表するギター職人」の対決の火蓋は切って落とされたのでした。


・・・と、その前に、せっかく工場に来ていただいたのですから工場内見学。

ホスト役は、モーリスの全ての生産を取り仕切る保苅(ホカリ)製造部長。

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【 熱心に説明を聞く倫典さん 】

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「嵐の前の静けさ」というんでしょうか。ルシアー・森中氏との対決を前に和やかなムードで工場内を見学していただき、プロのギタリストでも普段見る機会の少ないギター生産現場の裏の裏まで見ていただきました。

さあ、そしてこの後いよいよ「倫典さん vs ルシアー・森中」の開幕となりますが、その戦いの模様は「後編」にてレポートいたします。

(T)

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